先輩、好きです


「また…会えますか…?」



とんでもない台詞だった。

言った直後、顔から火が吹き出そうなほど上気するのを感じた。


こんなの…自分から会いたいって言ってるようなものだ。

今日ここで会えたこと自体、奇跡みたいなものなのに。


先輩はなんて答えるのかな?

もし、会いたくないって言われたら?

…お礼するだけなんて嘘。

私は先輩のこと…もっと知りたい…。


恥ずかしさと答えに対する不安とで、私は俯いた。



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