先輩、好きです
「いいに決まってるよー!」
梨香ちゃんは嬉しそうに頷いて、ぎゅっと私の手を握る。
「これはチャンスなんだから!」
「チャンスも何も…私そんなつもりじゃ…」
「とっさに、また会いたいー的なこと自分で言ったんだから!それが祐希の本音なんじゃない?」
「………。」
確かにそうなのかもしれない。
先輩とは知り合ったばかりだけど、もっと知りたいと思ったのは事実だし。
梨香ちゃんの言うとおり、あれが私の本音…?