先輩、好きです


「明日は里中さんの番だから」


「え、えと…」


「っと、本鈴鳴るよ。行こうか」


入学式のときと同じように私の手をとって、先輩は走り出した。

私は先輩の後ろ姿を見ながら、思わず笑みをこぼしてしまった。


嬉しい…。

明日も会えるんだ…。

久遠先輩も私のこと知りたいと思ってくれているのかな…?



少しだけ…期待してもいいかな…?



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