桜が求めた愛の行方
『何ですって!?』
『俺には優秀な部下がいるから問題ない
そう言ったんだよ』
『おもしろい』
ニールはこの状況を楽しみ、
だんだんさくらを泣かせた男の事が
好きになってきた。
『そうだよな、真島?』
そのきれいな流し目は、男ですらドキッと
させられる。
『はっはい!!』
状況を固唾を飲んで見ていた真島は
まさか自分に話が向けられるとは思っても
いなかったのだろう
彼の驚き固まった顔を見てニールは
ナショナルジオで見た小動物を思い出した。
『おまえが何を企んでいたか知らないが
俺はさくらと別れるつもりはないし
このホテルを潰すつもりもない』
『後悔するわよ?』
『それはこっちのセリフだ、
これ以上さくらに何かしてみろ
必ず後悔させてやるからな!!』
『そんなつまらない女
すぐに飽きるわ!!』
勇斗は腕の中で身動ぎした彼女をきつく
抱きしめる事で動きを封じた。
『おかしいな?もう四半世紀も一緒に
いるのに少しも飽きることがないんだ』
愛しくてたまらないという風に
さくらの頭に頬擦りをする。
『頭がおかしいんじゃないの?!
あなたみたいな男、やっぱりこっちから
願い下げだわ!!』
『そりゃご丁寧にどうも』
『絶対に痛い目に合うわよ!』
捨て台詞を吐いて、美那は入り口にいた
真島を突き飛ばして逃げて行った。
しーんとした室内の重い空気は
ニールのクスクス笑いによって解かれた。
『なにこの昼メロな展開!
あの女、モデルじゃなくて女優だろ?』
そう言ってさらに爆笑するニールに、
さくらもようやく緊張を解いた。
『俺には優秀な部下がいるから問題ない
そう言ったんだよ』
『おもしろい』
ニールはこの状況を楽しみ、
だんだんさくらを泣かせた男の事が
好きになってきた。
『そうだよな、真島?』
そのきれいな流し目は、男ですらドキッと
させられる。
『はっはい!!』
状況を固唾を飲んで見ていた真島は
まさか自分に話が向けられるとは思っても
いなかったのだろう
彼の驚き固まった顔を見てニールは
ナショナルジオで見た小動物を思い出した。
『おまえが何を企んでいたか知らないが
俺はさくらと別れるつもりはないし
このホテルを潰すつもりもない』
『後悔するわよ?』
『それはこっちのセリフだ、
これ以上さくらに何かしてみろ
必ず後悔させてやるからな!!』
『そんなつまらない女
すぐに飽きるわ!!』
勇斗は腕の中で身動ぎした彼女をきつく
抱きしめる事で動きを封じた。
『おかしいな?もう四半世紀も一緒に
いるのに少しも飽きることがないんだ』
愛しくてたまらないという風に
さくらの頭に頬擦りをする。
『頭がおかしいんじゃないの?!
あなたみたいな男、やっぱりこっちから
願い下げだわ!!』
『そりゃご丁寧にどうも』
『絶対に痛い目に合うわよ!』
捨て台詞を吐いて、美那は入り口にいた
真島を突き飛ばして逃げて行った。
しーんとした室内の重い空気は
ニールのクスクス笑いによって解かれた。
『なにこの昼メロな展開!
あの女、モデルじゃなくて女優だろ?』
そう言ってさらに爆笑するニールに、
さくらもようやく緊張を解いた。