夏休み


「ま…って…」




あぁ、頭がボーッとしてきた。




遠くに見える兄はだんだん小さくなって見えなくなった。





なんだか身体がふわりと浮くような気分になった。





俺は暑い地面の上にぶっ倒れた。



「暑い…」






俺は身体に力が入らなくなり、目を閉じた。







辺りには蝉の鳴く声だけ。

























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