夏休み
不思議な少年
「ちょっと、聞いてる?」
少年は呆れた顔をして俺の顔の前で手を振る。
「え…あっ…」
「お前、俺の事見えるんでしょ?」
「えっ?…見える…けど…」
「なら尚更俺の事助けてほしい」
「助けるって?」
少年は角の生えた頭を縦に振る。
「なんで僕が…ってか君誰!?なんで頭に変な角みたいなのつけてるの!?」
「質問攻めすんなよ。訳分かんなくなるじゃん」
そう言って少年は頭を掻いた。
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不思議な少年