夏休み
封印
おばあちゃんは封印の紙を書いて俺に持たせた。
「これを?」
「そうだよ。早く行って来なさい。これは一刻を争うんだから!」
俺は走って走って洞窟まで行った。
蒼愧を封印しなくてはいけない。
それは分かっている。
だけど…。
何故か気が引ける。
洞窟の前で立ち止まり、俺は迷っていた。
すると後ろから
「星也…?」
何処かで聞いた事のある声だ。
「星也、もしかして…」
振り返るとそこには蒼愧がいた。
「蒼愧…」
「祭りは終わったんだよ?星也、此処で何するの?」