夏休み



眩い光が俺を包む。



すごくすごく眩しくて何も見えない。



でも、後ろから聞こえていた鬼達の声、それから蒼愧の声もしなかった。






目を開けた。

そこにはぽつんと一人で立っている俺しかいない。






「……………」



そっか。封印できたんだ。



鬼達に捕まらないで封印できたんだ。






俺はへなへなとその場に座り込んだ。





ただ聞こえるのは虫の淋しい鳴き声だった。




























< 40 / 45 >

この作品をシェア

pagetop