太陽王子と月の姫


「ただいま―」

いつものように
学校が終わり家に帰ると

玄関に
見知らぬ男の靴があった

うちに客なんて
めったに来ないから
不思議に思いながら部屋に入っても
母の姿は見当たらない

「おかあさ―ん...??」



ギシッ



寝室から物音がした




嫌な予感



だがあたしの体は
無意識に寝室へ向かって行った


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