アイドル拾っちゃいました
「なあ、神谷……」
「ん、なんだ?」
「おまえさ、何かいい事あったんじゃねえの?」
今は昼休み。同僚で悪友の川島と行きつけのラーメン屋のカウンターに並んで座り、ラーメン定食を食ってるところだ。
「はあ? なんで?」
「だってよ、誰しもブルーな月曜の朝によ、おまえは一人でハイテンションだったろ? しかも遅刻して来たくせによぉ」
「ああ、そういう事か……」
川島が“朝”というワードを言ったので、俺は再び今朝のねこを思い出し、つい頬が緩むのだった。
「ほら、またそうやってニヤニヤしてよぉ、何があったか言えってんだよ」
「何もねえよ」
誰かにねこの事を言いたいのは山々だが、もしそれでねこが追っ手に見付かるような事があってはいけないので、川島にも話さない事にした。
俺や川島のような、安月給のサラリーマンと高級コールガールではまるで接点はないと思うが、まあ念のためという事で……
「ん、なんだ?」
「おまえさ、何かいい事あったんじゃねえの?」
今は昼休み。同僚で悪友の川島と行きつけのラーメン屋のカウンターに並んで座り、ラーメン定食を食ってるところだ。
「はあ? なんで?」
「だってよ、誰しもブルーな月曜の朝によ、おまえは一人でハイテンションだったろ? しかも遅刻して来たくせによぉ」
「ああ、そういう事か……」
川島が“朝”というワードを言ったので、俺は再び今朝のねこを思い出し、つい頬が緩むのだった。
「ほら、またそうやってニヤニヤしてよぉ、何があったか言えってんだよ」
「何もねえよ」
誰かにねこの事を言いたいのは山々だが、もしそれでねこが追っ手に見付かるような事があってはいけないので、川島にも話さない事にした。
俺や川島のような、安月給のサラリーマンと高級コールガールではまるで接点はないと思うが、まあ念のためという事で……