アイドル拾っちゃいました
「じゃ、行ってくるな? 今日も早く帰って来るから」


「はーい。あ、夕飯は何を食べたい?」


「ん……何でもいいよ」


「それじゃあ困るなぁ」


「そうか? じゃあ……お・ま・え。おまえを食べたい」


「……バカ!」


「あはは。冗談ぬきで何でも食うから。ねこが作ってくれたものならね」


「わかった。何か考えてみる」


「おお。じゃっ」


チュッ!


 てな感じでねこにチューして、彼女に見送られながら俺は家を出た。


 まるで新婚の夫婦みたいで、いいなあ、こういうの。

 このままずっと、ねこと暮らして行きてえなぁ……


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