アイドル拾っちゃいました
「はじめまして。あたし、金子良美っていいます」
「あ、どうも。俺は神谷暁です」
「飛行機に乗って来た甲斐があったなぁ」
「飛行機?」
「はい。札幌から来たんです」
「えっと、宏美の実家は札幌ってこと?」
「そうですよ?」
そうなんだ……。宏美は北国育ちだから、あんなに肌が白いのかな。あ、いけねえ。気安く“宏美”なんて言っちまったから、もうごまかせねえな。
「おい」と、左から川島が俺の肩に手を置いた。
振り向くと、「隣の子と何話してんだよ? ナンパか?」と言った。俺達の会話は聞こえてなかったらしい。
「まさか。この子、宏美の妹さんなんだよ」
「マジか?」
と川島が驚いたところでイントロが流れ出し、ステージにベリーズが再登場してきた。
「あ、どうも。俺は神谷暁です」
「飛行機に乗って来た甲斐があったなぁ」
「飛行機?」
「はい。札幌から来たんです」
「えっと、宏美の実家は札幌ってこと?」
「そうですよ?」
そうなんだ……。宏美は北国育ちだから、あんなに肌が白いのかな。あ、いけねえ。気安く“宏美”なんて言っちまったから、もうごまかせねえな。
「おい」と、左から川島が俺の肩に手を置いた。
振り向くと、「隣の子と何話してんだよ? ナンパか?」と言った。俺達の会話は聞こえてなかったらしい。
「まさか。この子、宏美の妹さんなんだよ」
「マジか?」
と川島が驚いたところでイントロが流れ出し、ステージにベリーズが再登場してきた。