アイドル拾っちゃいました
「私達、事務所と闘う事にしたんです」
それまで黙っていた宏美が始めて口を開いた。
「そ、そうですか?」
高山さんは、ヒロミンに話しかけられてドキッとしたみたいだ。
「スケジュールの見直しと、恋愛禁止の解除を訴えます。それをコンサートの最後に発表して、この人が観客にばれちゃって、大騒ぎになっちゃいました」
「ごめんな?」と宏美に言ったら、宏美はうふっと笑った。
「それはいい。きっとうまく行きますよ」
「そうでしょうか?」
「はい。だって、あの事務所はベリーズで儲けてるんだから、メンバーが団結すれば大概の要求は飲まざるをえないですよ」
「ですよね?」
まさかタクシーの運転手さんから太鼓判を押されるとは思ってもみなかったが、俺も宏美も高山さんから力をもらった気がして笑顔になった。そう言えばスタッフの若者も俺達の逃走に協力してくれたし、みんなに後押しされてる気がする。
それまで黙っていた宏美が始めて口を開いた。
「そ、そうですか?」
高山さんは、ヒロミンに話しかけられてドキッとしたみたいだ。
「スケジュールの見直しと、恋愛禁止の解除を訴えます。それをコンサートの最後に発表して、この人が観客にばれちゃって、大騒ぎになっちゃいました」
「ごめんな?」と宏美に言ったら、宏美はうふっと笑った。
「それはいい。きっとうまく行きますよ」
「そうでしょうか?」
「はい。だって、あの事務所はベリーズで儲けてるんだから、メンバーが団結すれば大概の要求は飲まざるをえないですよ」
「ですよね?」
まさかタクシーの運転手さんから太鼓判を押されるとは思ってもみなかったが、俺も宏美も高山さんから力をもらった気がして笑顔になった。そう言えばスタッフの若者も俺達の逃走に協力してくれたし、みんなに後押しされてる気がする。