最後のキス



「なあ、サキ。俺、遊んでるように見えっけど、信じてな。俺、本気で好きになったのサキだけなんや」




ぶっきらぼうの尚樹が、感情を表に出さない尚樹が、

居酒屋で絶対見られない尚樹の顔が。


私にだけ見せてくれる秘密の顔。


私は大好きだったのよ。



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