the number

覚醒

朝、気がついたら僕は病院から1キロ離れた公園のベンチで寝ていた。



こんなに歩いたっけ?




よく覚えていない。





とりあえず一通り昨日からの行動を整理する。





病院から抜け出して。。




外を歩いて。。




うーん頭が痛い。。





あっ誰かにこの公園教えてもらったっけ?







そうだ。横断歩道を渡ってるとき、小さい子供とすれ違った。






???








いやいや、あれは夢かな?





だって夜中の2時くらいだったはず。





いや、確かにすれ違った。





そうだ。





すれ違うときに子供が一言いったんだ。






この先に公園があるよ。お兄ちゃんはそこにいかなきゃいけない。








振り向いたらもう子供はいなくて。




とりあえずその公園に向かってみたんだった。





やれやれ、幻覚か?
どうかしちゃったかな。





病院ではたしか死んだはずのじいさんと廊下ですれ違った気がしたし。
そのときは病院の人間に見つかるとヤバイと思って焦ってたけど
あれは看護師や病院に入院してる患者でもなかったな。



ありゃ確かにあのじいさんだった。
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