死にぞこないの神【短編】
死にぞこないの神
『ここはどこなのかしら?』
私は四角いガラスの箱の中に入っている。
辺りには誰もいないみたい。
たまにカメラを持った人達がくるわ。でも一年に一、二回。
ほとんど独りぼっちで正面の観音様以外誰もいない。
黒い格好をした人が毎朝来て、なにやらぶつぶつ言い出すけどそれが何かはわからないの。
悲しいなぁ…
以前は隣に男の子がいた。
とても澄んだ目をしていて海のように深い青だった。
いつも傍にいてくれて嬉しかったし、髪をクシで解かしてくれていた。
私はそんな彼が大好きだった。
私は四角いガラスの箱の中に入っている。
辺りには誰もいないみたい。
たまにカメラを持った人達がくるわ。でも一年に一、二回。
ほとんど独りぼっちで正面の観音様以外誰もいない。
黒い格好をした人が毎朝来て、なにやらぶつぶつ言い出すけどそれが何かはわからないの。
悲しいなぁ…
以前は隣に男の子がいた。
とても澄んだ目をしていて海のように深い青だった。
いつも傍にいてくれて嬉しかったし、髪をクシで解かしてくれていた。
私はそんな彼が大好きだった。