ショコラ SideStory
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【というわけで、来週の火曜の夜空いてる?】


珍しく仕事中に来た隆二くんからのメールを見て、まずいコーヒーを口を片手に、思わず「へぇ」とつぶやいてしまう。


「どうしたんですか? 康子さん」


今日の森宮ちゃんは仕事モード。ファイルを四枚程抱えているところを見ると、同時進行で動いている仕事がその数くらいあるということだ。


「来週、食事しない? 四人で」

「どういう面子の四人ですか?」

「そんなの決まってるでしょ。あなたと香坂くんと、私と旦那よ」

「香坂さんもですか?」

「そうよ。ここまで繋がりあるんだもの、私だって香坂くんと一度じっくり話がしたいわ」

「はぁ。そうですか。私は、香坂さんさえ良ければいいですけど。彼忙しいのでどうでしょうね」

「優柔不断の予定を伺ってたらいつまでも話進まないわよ。こっちで勝手にスケジュール決めて、いいって言わせりゃいいのよ」


言い切った私を、森宮ちゃんがじっと見つめる。

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