悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
4.闇の中の真実
――――二階の、灯里の部屋の中。
灯里は部屋の床に押し倒され、玲士の激しい口づけを受けていた。
いつもの優しさなど微塵も感じられない、蹂躙する口づけ。
抵抗しようとする灯里の腕を玲士の手が軽々と頭の上でまとめる。
「や、やめてっ、玲士っ」
「……どうして?」
「ま、柾貴が起きちゃうっ」
首を振り、小声で叫んだ灯里に玲士はうっすらと笑った。
そのどこか哀しげな冷たい瞳に、灯里はズキッと胸が痛むのを感じた。
「……関係ないよ。誰にどう思われてもいい」
「玲士っ!?」
「おれはね、どんなことをしてでもお前を離さないよ。お前がおれのものだって示すためなら、誰の前ででもお前を抱けるよ」
玲士は言い、くすりと笑う。
その瞳によぎる狂気に似た暗い感情と深い哀しみに、灯里は息を飲んだ。