悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~




「――――では次。オブジェクト指向言語の一つで、ブラウザのアプレットが作れるのはJAVA・C・COBOLのうち、どれ?」

「……っ、あうっ……HPMLっ」

「……お前ね。せめて選択肢ぐらいちゃんと聞いておきなよ。ていうかそんな言語聞いたことないけど? それってミジンコ界の言語?」

「……ぁあっ」


灯里は目尻に涙を滲ませ、息も絶え絶えに叫んだ。

――――もう、わけがわからない。

勉強してるのか愛されてるのかいたぶられてるのかわからない。


「じゃあ次。データベースをトランザクションの終了直後の状態に戻すために用いられる復旧技法は何?」

「……はっ?」

「え、なに? 問題がわからないの? ……それってかなり致命的だよ、お前?」

「……っ」


イヤ、問題がどうの以前にこの状況自体が激しく間違っている気がする。

灯里は喘ぎ、背を仰け反らせた。

致命的なのはあんたの頭でしょ!? と思わず言いかけた灯里の下腹部で熱いものがぐっと存在感を増していく。

揺さぶられ、喘ぐ灯里に玲士が素早く口づける。


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