悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
すでにこの状況自体が灯里にとっては罰のようなものだ。
一体これ以上、何をするつもりなのか?
――――やはり悪魔だ、こいつは。
灯里は朦朧とした頭の中で必死に考えた。
これ以上こいつの思い通りにされてはたまらない。
――――なんか似たような問題が問題集の中にあったような気がする。
灯里はしばし考えた後、叫ぶように言った。
「大きいっ!」
「……っ」
叫んだ瞬間、なぜか灯里の中に入っているものが存在感を増した。
驚く灯里に玲士は顔を近づけて口づけを落とす。
唇はどんどん深く、激しくなっていく。
灯里の瞳を至近距離で見つめる、凄艶な美しい瞳……。
息を飲む灯里に玲士はくすりと笑った。
「……ダメだよ、お前。そんなこと大声で叫んじゃ」
「は?」
「勉強はまた後で。……ね?」
玲士の腕が灯里の腰を強く抱き寄せる。
わけがわからないまま、灯里は玲士の熱い想いに抱き取られていった……。