悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
昼過ぎ。
灯里はダイニングテーブルに座り、目の前に置かれたオムライスをぼーっと見つめていた。
あれから、二人はシャワーを浴びて玲士の服を洗濯した。
快晴のため服はすぐに乾き、玲士も既に自分の服を着ている。
その間、灯里はITパスポートの勉強をし、玲士もそれに付き合ってくれた。
玲士は相変わらずスパルタだが、灯里のわからないところを集中的かつ丁寧に教えてくれた。
そしてお昼近くなった頃。
『お前は勉強してて? おれは昼飯を用意するから』
と言い、玲士は下へと降りて行った。
――――そして30分後。
灯里は玲士に呼ばれ、自室を出てダイニングに入った。
ダイニングテーブルの上には美味しそうなオムライスとサラダ、コーヒーが並んでいる。
「冷蔵庫にあったもので適当に作ってみたよ」
玲士は言い、灯里に座るよう促した。
椅子に座った灯里に玲士がスプーンとフォークを差し出す。
……置き場所を教えてないはずなのに、この手際の良さは何だろう。
既に勝手知ったる他人の台所、という感じだ。
灯里は差し出されたスプーンとフォークを受け取った。