悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
灯里の言葉は玲士の心の闇を一瞬で払い去った。
灯里と付き合い始めてから胸に抱いていた不安が、一気に消えた。
そして今、玲士は自分でも恐ろしくなるくらいの勢いで灯里を愛おしいと思っている。
リードを付けたいと言ったのは誇張ではない。
自分でも制御できなくなりそうなほどに、灯里が欲しくてたまらない。
自分はどこかおかしいのかもしれない。
これほどまでに灯里を望む自分は。
けれどどうしようもなく、玲士は灯里に惹かれていく。
以前はそれでも灯里の気持ちを尊重しようと思っていた。
資格を取り、新しい仕事を探している灯里。
けれど今玲士の心に込み上げるのは、余裕も何もない、心の底から突きあがるような切望だ。
今すぐに仕事をやめて、身ひとつでいいからすぐにでも東京に来てほしい。
仕事などせずに、自分だけを見て暮らしてほしい……。