悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
「うーん……」
一般的なもので言えば、財布や時計だろうか?
しかし玲士は既にそれらを持っている上、ブランド名はわからないがかなり上質な物を使っている。
となると、ありがちではあるがやはりネクタイだろうか?
「ネクタイ……うーむ……」
灯里は踵を返し、銀座の方へと向かった。
銀座に行けば百貨店やデパートがいくつかある。
灯里は歩きながら玲士に似合いそうなネクタイを想像してみた。
あれだけの顔立ちなので例え髑髏柄のネクタイでもそれなりに似合いそうな気がする。
……と思うようになったのは玲士に惚れたせいだろうか。
「どういうのがいいかなー……」
灯里はデパートに入り、紳士の小物売り場に向かった。
なんとなくだが、玲士には上品なイメージのものが似合う気がする。
英国的なチェック柄とか、アーガイル柄とか……。
灯里はネクタイが並ぶ棚の前に陣取り、一つずつチェックを始めた。