悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~



「……うーん……」


灯里ははぁと息をついた。

正社員を辞めるというのはそれなりに勇気がいる。

けれどまずは現実的なところで考えていかねばならない。


玲士はどうやら年内には入籍し一緒に住み始めたいらしい。

――――あと3か月。

仕事の問題だけではなく、親の顔合わせや結納、入籍、結婚指輪、結婚式など考えなければならないことは山のようにある。

結婚式は来年にするとしても、少なくとも入籍の前に親の顔合わせと結納は必要だろう。


今度、玲士に相談してみよう……。

灯里は大きく伸びをし、ベッドに横たわった。



< 152 / 222 >

この作品をシェア

pagetop