悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
「……うーん……」
灯里ははぁと息をついた。
正社員を辞めるというのはそれなりに勇気がいる。
けれどまずは現実的なところで考えていかねばならない。
玲士はどうやら年内には入籍し一緒に住み始めたいらしい。
――――あと3か月。
仕事の問題だけではなく、親の顔合わせや結納、入籍、結婚指輪、結婚式など考えなければならないことは山のようにある。
結婚式は来年にするとしても、少なくとも入籍の前に親の顔合わせと結納は必要だろう。
今度、玲士に相談してみよう……。
灯里は大きく伸びをし、ベッドに横たわった。