悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
「そうね。じゃああたし、サルと一緒にお風呂に入ろうかな?」
「……」
「サルとご飯食べて、サルと一緒に遊んで、サルと一緒に寝るの」
「……」
「あー楽しそう。残念だけど玲士は悪魔だから仲間外れね?」
あははと笑いながら玲士の顔を見てみると。
玲士の口元がゆっくりと笑みの形になっていく。
――――それはまさに、悪魔の魔笑だ。
しまった。
と思い灯里はとっさに逃げようとしたが、玲士がその腕を後ろから掴んだ。
ぐいと力づくで引き寄せられ、背後から抱きしめられる。
「あいにくだけど。お前は明日までおれが貸切るの」
「……っ……」
「忘れたの? 灯里。じゃあ早速、思い知らせてあげないとね?」
言い、玲士は灯里を抱いて露天風呂へと続くドアを開ける。
灯里の切ない悲鳴が部屋の中にこだました……。