悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~



二時間後。

灯里は締めのデザートを食べながら、玲士に相談しなければならないことを思い出していた。

仕事もそうだが、年末に向けての今後の日程をそろそろ決めないとならない。

しかし何からどう決めていけばいいのか……。

うーんと考える灯里に、玲士が杯を片手に口を開いた。


「ねぇ、灯里」

「……ん?」

「そろそろはっきりさせたいんだけど。入籍はいつにする?」


玲士もどうやら同じことを気にしていたらしい。

灯里はスプーンを止め、顔を上げた。


「玲士は、年内が希望なんだよね?」

「まぁね。おれの希望としては12/23かな」

「え?」

「お前と初めて結ばれた日。……おれ達の始まりの日」


玲士の言葉に灯里は頬を赤く染めた。

――――この頃思うのだが、自分より玲士の方がロマンチックなのかもしれない。

イベントごとにしても自分より玲士の方がマメだ。

入籍日については灯里は特にこだわりはないが、玲士が望むのならそれに合わせたい。


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