悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
5.本日貸切
和布のシェードランプの柔らかな光が二人の姿を照らしている。
――――枕元に重ねられた、二人の浴衣。
額に汗をにじませ、喘ぐ灯里の躰を玲士がそっと抱き寄せる。
優しく甘いウッドノートの香りと、温かく優しい体温が灯里の全身を包んでいく。
「……灯里、おれを見て?」
灯里を見つめる、熱を帯びた愛しげな視線。
灯里の大好きな、玲士の透明感のある美しい瞳……。
あのクリスマスの日から何度抱かれたかわからない。
けれど玲士の瞳はいつでも、こうして灯里の視線を絡め取っていく。
「……玲士……」
「今日はおれの貸切だからね。おれの好きなようにさせてもらうよ?」
耳元で囁く甘いテノールの声に、灯里はぼうっと玲士を見上げた。
灯里の躰を、玲士の指が快感とともに優しく開いていく。
胸に、背中に触れられる感覚に灯里は背を仰け反らせた。