悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
――――二週間ほど前。
灯里は会えない不安にかられ、『絶対に来てはダメ』という玲士の言葉を無視して連絡なしに玲士に会いに行ってしまった。
今思うと自分も相当勝手なことをしたなと反省してはいるが……。
そこで二人は喧嘩となり、灯里はキレた玲士に数日間軟禁されてしまった。
昼夜を問わず抱かれ、足腰立たなくなる状態にされ、ひたすらベッドの中で過ごしたあの数日間。
今思うとかなり異常な状態だった気がする。
「あれから考えてね、思ったんだ。お互い我慢するとろくなことにならないってね」
「……確かに」
「おれもお前に会いたい。お前を見送るのが辛い気持ちはあるけど、お前がおれに会いたいって気持ちの方がずっと大事だよ」
「玲士……」
灯里は少し笑い、玲士を見た。
どうやら灯里の気持ちを受け入れてくれたらしい。
ほっとする灯里に玲士はすっと目を細めた。
「ただし。あまり頻繁に来ちゃダメだよ?」
「え、なんで?」
「お前が知らないうちに住民票が移されてたり、戸籍が新しくなってたりするかもしれないからね?」