悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
五章
1.新しい仕事
10月末。
灯里のもとに一通の封筒が届いた。
二階の自室に入り、封を開けてみると……。
「やった!」
中から出てきたのは東京のとある会社から届いた内定通知書だった。
灯里は中身を確認し、ほっと息をついた。
9月末の玲士との会話の後、二人は電話で何度か灯里の仕事について相談した。
玲士は最初灯里が職に就くことを嫌がっていたが、残業がなく夕方に終わる仕事ならということで了承してくれた。
その後、灯里は営業事務に職種を絞って何社か応募してみた。
そのうちの数社から返事があり、うち一社から面接の連絡があった。
先週、その面接に行き、無事に内定をもらうことができた。
とはいっても契約社員としての採用なので、とりあえず一年間のみではあるが。
「後で玲士に連絡しよっと!」