悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
「ついに結婚か~。なんだか娘を嫁に出す気分だよ」
「課長……」
「幸せになってね、灯里ちゃん。そういえば、式はどうするんだい?」
山岡課長の言葉に、灯里は軽く首を振った。
「実はまだ決まってなくて。多分来年になると思います」
「決まったらぜひ呼んでね。二次会でもいいからさ」
「はいっ!」
灯里は大きく頷いた。
……お世話になった会社。
……お世話になった人たち。
この会社で学んだことを次の会社でも生かしたい。
灯里は感謝を胸に、もう一度ぺこりと頭を下げた。