悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
「そういえば、お前。いつ東京に来るの?」
「来月の15日ぐらいかなー。荷造りとかあるからね」
「お前、荷物ってどのくらいありそう?」
玲士の言葉に灯里はうーんと首を傾げた。
家電製品や棚は既に玲士の家にあるものを使わせてもらうとして……。
持っていくとしたら服と、身の回りのものだろうか?
「段ボール3箱分ぐらい?」
「……何それ。お前、どんな生活してるの?」
玲士の言葉に灯里は眉を上げた。
灯里はあまり服も持っていないし、本や雑貨もさほど持っていない。
「しょうがないじゃん! ないものはないんだからっ」
「ま、いいけどね。じゃあそんなに棚を空ける必要はないかな」
ふむと玲士は頷く。
灯里は頬を膨らまし、玲士の腕をぐっと握った。
玲士はくすりと笑い、灯里の頭を軽く撫でる。