悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
「それも持っていくからね。おれの分とお前の分」
「え?」
「多分、提出する時に捨印が要ると思う。他にも役場で書く書類があるから持って行った方がいいよ」
「なるほど」
灯里はただ婚姻届を提出すればいいのかと思っていたが、実際にはいろいろ手続きがあるらしい。
それにしても、玲士はこういう時には本当に頼りになる。
職業柄もあってか書類関係には詳しい。
二人は支度をし、マンションを出た。
婚姻届を提出するのは江東区役所だ。
ここから地下鉄で20分ほどかかる。
二人は手を繋ぎ、駅への道を歩き出した……。