悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
玲士を見つめる灯里の前で、玲士はそっと灯里の左手を取った。
灯里はドキンとし、玲士を見た。
「……灯里」
玲士は真剣な目で灯里を見つめる。
玲士はその形の良い唇を開き、真剣な声で続ける。
「この指輪に誓って。……一生、幸せにするよ」
言い、長い睫毛を伏せて指輪の上からそっと口づける。
灯里は目頭が熱くなるのを感じた。
灯里を愛しげに見つめる、玲士の瞳。
その美しい瞳も、耳に心地よい声も……。
その優しい心も、強さも、たまにイジワルなところも……。
全てが愛おしい、灯里の運命の人。
灯里も玲士の左手を取り、指輪にそっと口づけた。
「あたしも玲士を幸せにするよ。あたしの全てを賭けて」
灯里の言葉に玲士は目を細めて嬉しそうに笑った。
柔らかいその笑顔に視線が吸い込まれていく。
二人はどちらからともなく唇を寄せ合い、そっと口づけた。
二人の唇の間で優しい熱が生まれる。
――――誓いの口づけ。