悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
おまけ
Mini Story ~リーサルウェポン
[Mini Story ~リーサルウェポン ]
※リーサルウェポン : 『致命的武器』『凶器』の意
※時期的には入籍前、同居開始日の話となります。
コメディです。
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<side.灯里>
入籍を一週間後に控えた月曜日。
灯里はカーテンから差し込む陽の光にうっすらと目を開けた。
甘いウッドノートの香りが漂う、温かく肌触りの良い布団。
うーんと目をこする灯里の頬に、ふにっと温かく柔らかいものが触れる。
「おはよ、灯里」
玲士の声とともにもう一度頬にキスが落とされる。
朝の湖の湖面を映したかのような、澄んだ美しい瞳が灯里を見つめる。
ぼうっと見上げる灯里の頬に玲士は指を伸ばし、愛しげに撫でながら言う。
「まだ6時半だよ。おれはもう起きるけど、お前はまだ寝てたら?」
「……え? ……玲士、もう起きちゃうの?」
寝ぼけ眼のまま言った灯里に玲士はくすっと笑った。
灯里の肩を抱き寄せ、唇にキスを落とす。
「お前ね。朝からそんな可愛いこと言っちゃダメだよ?」
「……?」
「昨日の夜の続きをしたいの?」