悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
灯里は渡された通帳を恐る恐る開いた。
……と、そこに並ぶ金額に目を見開く。
月によって変動はあるが、簡単に言うと……。
「あたしの3倍?」
「忍村商事にいた時に比べると金額は上がったかな。一応、今は専門職だからね?」
灯里は唖然とし、ぱたんと通帳を閉じた。
……信じられない。
玲士はくすりと笑い、灯里を見た。
「おれが生活費は出すから。いいね?」
「……」
もう何も言えない。
灯里は呆然としたままテーブルの上のお茶をじっと見つめた。