悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~


「……」


青いシフォンにレースと小花の刺繍が施された、とてもキュートなブラとショーツのセットだ。

これもあまりに可愛らしすぎて自分の趣味ではないが、結婚時に何か青いものを身に着けると幸せになるという『サムシングブルー』については灯里も知っている。

恐らくこれはそれなのだろう。

全くそういうことを考えていなかった灯里は心の中で香川さんに感謝した。

これは着る前に一回、洗濯した方がいいだろう。

灯里はブラとショーツを洗濯機の上のカゴに入れた。


そして、最後に出てきたのは……。


「……なんだろう、これ?」


灯里は首を傾げながらそれを広げた。

白く薄い生地で、所々に赤やピンクのリボンがついている。

前は編み上げ式になっており、裾は二重のフリルになっている。

生地は薄く透けており、形はスリップに近い。

これは一体、何なのだろうか?


「うーん……」


そして付属品として同じ生地でできたショーツのようなものがついている。

形はショーツなのだが、後ろが紐のようになっている。

これはショーツとしてはあまり機能しない気がするのだが、何に使うのだろう。

ショーツの上から穿く防寒具の一種なのだろうか?

と紙袋の一番下にメモが入っていることに気づき、灯里はメモを取り出した。


< 203 / 222 >

この作品をシェア

pagetop