悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~




玲士は両手をぐっと握りしめた。

――――あのクリスマスの夜。

灯里を初めて抱いたとき、自分は理代と同じことをしてしまったのではないかと、灯里をあの汚れた闇に引きずり込んでしまったのではないかと心の片隅で思った。

自分は理代とは違う、灯里を心から愛していると思いながらも……。

灯里から見たら、自分は理代と同じなのではないか?

そう思うと、心が潰れそうな思いがした。


だからあの夜、心を、想いを叩きつけるように何度も灯里を抱いた。

灯里が自分から離れないように、灯里が戻りたいと思っても戻れないように……。

自分の全てで灯里を縛り付けたいと思ってしまった。

自分が灯里の目にどう映っているのか?

――――それを知るのが、怖かった。


けれど……。



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