悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
突然の言葉に灯里はカッと頬を赤くした。
毎度のことだが突然言うのはやめてほしい。
玲士はくすくす笑って灯里の肩に腕を回す。
甘いウッドノートの香りが灯里の全身を包み込む。
――――今のままの自分。
玲士の言葉は灯里の胸の中に落ちかかって……途中で止まった。
玲士がそう言ってくれるのは嬉しい。
けれど、それで本当にいいのだろうか?
灯里は玲士に肩を抱かれ、ゆっくりと砂浜を歩き出した……。