悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
お互いシャンパンを飲んだ後、玲士はすっと真面目な顔になり、テーブルの上で指を組んだ。
「……灯里」
かつてない真剣な瞳に視線が吸い寄せられる。
灯里はグラスを置き、玲士を見た。
吸い込まれそうに美しい瞳がじっと灯里を見つめている。
「食事の前に。……これからお前に、大事なことを言うよ?」
視線だけではなく玲士の声も真剣だ。
灯里はドキッとし思わず息を飲んだ。
玲士の表情から……目が離せない。
「まずはじめに。おれは生涯、この言葉をお前以外の女に言うことはないよ」
「……」
「そして万が一、お前がおれ以外の奴からこの言葉を言われたら、おれはそいつを殺す。どんな手段を使ってでもね」
玲士は真剣な声で続ける。
灯里はくい入るように玲士の言葉を聞いていた。