悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
「そして百万が一、お前が断ったら、おれはお前がうんと言うまで何百回でも何千回でも言う。生涯諦めることはないよ」
「……」
「というわけで。しっかり聞いてね?」
玲士はそこで一旦言葉を止め、まっすぐに灯里を見た。
吸い込まれるように見つめる灯里の前で、玲士はゆっくりと口を開いた。
「灯里。……おれと結婚してほしい」
玲士の言葉に、灯里は自分の心のどこかが揺さぶられて溶けていくのを感じた。
――――玲士の心からの言葉。
その言葉は灯里の胸に優しく溶け、胸の奥から熱いものがこみ上げる。
「れ、玲士っ……」
「答えは?」
真剣な声。
灯里は目尻に滲んだものを指先で抑え、笑顔で言った。
「うん。……ずっと一緒に居ようね」