悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
「今度また、婚約指輪を見に行こうか? 今度は東京で見てもいいかもね」
「そうだね」
「どんなデザインがいいか、考えておいて?」
玲士の言葉に灯里は頷いた。
なんだか夢みたいだ。
まさかこのタイミングでプロポーズされるとは思ってもみなかった。
数週間前に玲士の家で言われてはいたものの、正式なプロポーズはもっと先かなと思っていた。
頬を染める灯里の前で、玲士は少し笑い、口を開いた。
「あと、これね。誕生日プレゼント」
玲士は言いながらテーブルの下から小さな小箱を取り出した。
白いビロードに包まれた小箱。
灯里は驚き、目を見開いた。
「え? あたしに?」
「おれの独断で選んだからお前が気に入るかはわからないけど。開けてみて?」