悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
「えっ、……で、でも……」
「どうしたい? 灯里。なんでもしてあげるよ?」
どうしたい、と言われても……。
なんでも、と言われても……。
灯里は頬を真っ赤に染めて玲士を見上げた。
そもそも初心者の灯里はあまりそういった知識がない。
無言で口をぱくぱくさせる灯里の耳に、玲士はそっと唇を寄せた。
「たとえば、ね。お前の……に……とか?」
「……っ!?」
灯里は囁かれた言葉に目を見開いた。
――――未知の言語を聞いた気がする。
呆然とする灯里に、玲士はさらに続ける。
「それとも……を……とか?」
「……ひぃっ」
灯里は耳元に囁かれた言葉に思わず仰け反った。
――――完全に未知の世界だ。
思わずじりじりと後ずさりしそうになる灯里を、玲士の腕が押し留める。
玲士はくすくす笑いながら自分の腕の中に灯里を引き込み、軽く口づけた。