悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
シェードランプに映し出された二人の影が壁に揺れる。
熱に浮かされたまま、灯里はぼうっと玲士を見上げていた。
……深く、甘く、優しい快楽。
背を仰け反らせる灯里を、玲士の腕がそっと抱き寄せる。
「綺麗になったね、お前……」
優しく甘いテノールの声が灯里の耳を溶かしていく。
玲士はくすりと笑い、灯里のこめかみにキスを落とした。
「お前はおれのものってわかってるのに……不安になるよ」
言いながら、玲士は灯里を抱きしめる腕に力をこめる。
……力強い、その腕。
灯里は玲士の胸に頬を押し付け、潤んだ目を瞬かせた。
「刻印でもつけておこうか?」
「……えっ」
灯里は思わず眉を寄せた。
なんだか玲士が言うとシャレにならない。
まさか焼印だろうか?
悪魔だし……。