悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~
理代はにこりと笑い、灯里の方へと近づいてくる。
灯里は愛想笑いを浮かべながらも背筋が強張るのを覚えた。
――――なぜだろう、なんだか嫌な予感がする。
あのときの二人の会話を聞いてしまったせいだろうか?
驚く灯里に、理代は少し笑って口を開く。
「灯里さんにちょっと相談したいことがあって、今日は来たの」
「相談、ですか?」
「ええ。ここではなんだから、喫茶店にでも入っていいかしら?」
理代は笑い、灯里を繁華街の方へと誘う。
灯里は理代とともに繁華街の方へと歩き出した。