ｇｉｒｌ －恋を望む少女たち－

「お前、なにやってんだよ。」
「なにって、女の子と喋ってるだけだって言っただろ。」
「未来が好きなんじゃないのか？」
「もう好きじゃない。」
「嘘だ。」
「嘘じゃない。」
「お前、初めての一目ぼれだったんだろ？なんであきらめるんだよ。」
「栄太・・・知らないだろ。未来の気持ち。」
「は？」

「未来は、栄太に一目ぼれしたんだって・・・。」
そういって笑う幸太。
そして涙を流す。

「ぇ・・・。」

幸太を悲しませて、
悩ませているのは俺だった。