ｇｉｒｌ －恋を望む少女たち－

―やばいっ！まじでこれはやばい！
心の中でそう思うが意味がなく、
時間は進んでいく。
紗季はふと、腕時計を見ると
―8：15・・・
これにまた驚いて、倍の速さで走る。
まさに機関車。

―キーンコー・・・
「紗季！！！ここにいますよ！！！」
チャイムがなると同時に着いた紗季は、
ドアを勢いよくあけて先生にとりあえず報告。
周りの生徒が笑う。
「クスクス・・・紗季、今日先生いないから朝から自習だよー。」
そういってきたのは親友の実咲。
「え、そうなの？はぁああ、よかった♪」
席に座りながらいう。
「そういえば今日転校生くるんだよ！」
「・・・は？」