girl -恋を望む少女たち-
「黒田君や、なんでこんなことを?」
「え?なんか沙希ちゃんが僕のことちらちら見てくるからぁー。」
「ふーん、じゃあ黒田君も好きなの?沙希のこと。」
近寄りながら返事をする黒田。
「ううん、好きじゃない。」
「? まぁいいや。とりあえずじゃあね。」
そういって立ち上がり、スカートについた汚れをパンパンしながら
実咲は階段を下りて行った。
「ふふふっ♥」
黒田だけが残った屋上で笑いが響いた。
♥ ♥ ♥ ♥ ♥
「あれ・・・屋上に忘れ物した・・・。」
そう気付いたのは沙希。
忘れ物は生徒手帳。
「あれないと意外と困るんだよねー・・・っと。」
階段をトントンと登っていく。
「ふぅっ!」
長い階段を上って、屋上の扉の前で立ち止まる。
―ドクンッ
「くろ・・・だ君。」
扉をあける前に気付いた。
屋上の真ん中で1人、笑う男の子。
手には生徒手帳。
沙希のではない。黒田の。
―ガチャン
扉を開けて後ろから黒田に近づく。
―・・・あと少し・・・。
黒田の背中に近づく。
黒田はなにかに集中していて気付かない。
そして生徒手帳を後ろから奪う。
「よっと!なにこれー☆」
―実咲に言われた通り、近づいてみましたー☆って・・・なにこれ。
生徒手帳には大量の女子の名前。
「え?なんか沙希ちゃんが僕のことちらちら見てくるからぁー。」
「ふーん、じゃあ黒田君も好きなの?沙希のこと。」
近寄りながら返事をする黒田。
「ううん、好きじゃない。」
「? まぁいいや。とりあえずじゃあね。」
そういって立ち上がり、スカートについた汚れをパンパンしながら
実咲は階段を下りて行った。
「ふふふっ♥」
黒田だけが残った屋上で笑いが響いた。
♥ ♥ ♥ ♥ ♥
「あれ・・・屋上に忘れ物した・・・。」
そう気付いたのは沙希。
忘れ物は生徒手帳。
「あれないと意外と困るんだよねー・・・っと。」
階段をトントンと登っていく。
「ふぅっ!」
長い階段を上って、屋上の扉の前で立ち止まる。
―ドクンッ
「くろ・・・だ君。」
扉をあける前に気付いた。
屋上の真ん中で1人、笑う男の子。
手には生徒手帳。
沙希のではない。黒田の。
―ガチャン
扉を開けて後ろから黒田に近づく。
―・・・あと少し・・・。
黒田の背中に近づく。
黒田はなにかに集中していて気付かない。
そして生徒手帳を後ろから奪う。
「よっと!なにこれー☆」
―実咲に言われた通り、近づいてみましたー☆って・・・なにこれ。
生徒手帳には大量の女子の名前。