写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
放課後―
「愛歌、今日仕事?」
私が帰ろうとしたら詩織が言った。
「いや仕事じゃないけど、話したい事があるから来てって言われて」
「そっか。じゃあ、また帰ろうね」
「うん。じゃあ、先に帰るね。ごめん」
「気にするなって。うちら、2人で帰るから」
亜由が言った。
「うん。じゃあ、バイバイ」
「「バイバイ」」
私は、事務所に行った。
「愛歌、待ってたよ。さっそく話したい事があるからいい?」
「あっ、はい」
話したい事って何だろう?
「今度ね、ビックの仕事あるの。愛歌、ドラマ出て見ない?」
えっ、ドラマ!?
私が?
ってモデルってファッション雑誌とかだけじゃないの?
「あのモデルってドラマとかも出るんですか?」
「もちろんよ。どう、やって見ない?」
「はい、やります」
私は、凛とした表情で言った。
大きなチャンスかもしれないから。
「ドラマの撮影は、2ヶ月かかるのよね。だから学校休んでしばらくロケ地に行って泊まるの。それでもいい?」
しばらく康太や詩織や亜由に会えないって言う事?
私は、正直言って康太と川島さんが仲良く話してる所見たくない。
逃げかもしれないけど、私はドラマを成功して見せる。
「はい」
「よかった。ドラマは、もちろん恋だけど友情とか家族愛もあるから見所だと思うの。
愛歌が主役だから頑張ってね。友達役は、香織と咲がやって恋人役は、今人気の勇輝君がやるの。お父さん役は、高橋宗助さんでお母さん役は、田中美沙さんがやるわ。まあ、その他の人はオーディションで決まるわ。で、問題なのはキスシーンがあるけど大丈夫?」
高岡さんは、言った。
咲さんと詩織さんとも共演出来るんだ。
嬉しいな。
で、問題はキスシーンがあるのー?