写真嫌いと男嫌いの私がモデル?

あっ、居た。

勇輝は、自動販売機の所に居た。

「勇輝、何してるの?」

勇輝に声をかけて見た。

「別に考え事でもしてただけだよ」

勇輝は、そう言った。

勇輝が考え事?

勇輝らしくない。

「プッ。似合わない」

「俺が考え事したら似合わないのか?」

「うん」

「お前、意外と演技上手だったな」

意外と?

「失礼な、。確かにそうだけど……。私、最初勇輝とはうまくいかないと思ったよ」

「俺もそう思ったってお前、何しにここに来たの?」

ぎくっ。

まさか勇輝を探してたって言うのは、言いづらいし……

「飲み物買いに」

「ふーん。まぁ、お疲れさん」

勇輝は、そう言って部屋に戻って行った。

私は、オレンジのジュースを買って部屋に戻った。

「愛歌、どこに行ってたの? 後、ちょっとで晩御飯だよ」

香織が言った。

「あっ、ごめんごめん。ちょっと自動販売機にジュース買いに行ってたんだ」

「そっか。今日の晩御飯なんだと思う?」

「すき焼きとかじゃないの?」

「実は、晩御飯すき焼きなんだよ。楽しみだな~」

「香織は、食べる事が好きだな」

クールな咲が言った。

「ちょっと咲ー。私、そう言うつもりじゃ」

「はいはい」

「もう、適当に返事しないでよ」

何かこの2人って面白い。

本当にここに2ヶ月泊まるのが楽しみ。
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