写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
「おい」
さっきから私が無視しても何度も声かけて来る。
お願いだから声かけないでよ……。
「お前、さっきから俺が何度も呼んでるんのに無視するとは、いい度胸だな」
勇輝君は、私が無視したから怒ってる。
そりゃー。怒るのは、分かるけど……
でも、やっぱり怖い……
でも、ここでまた無視したら余計怒るよね?
「何ですか……?」
私は、怖くてつい敬語になった。
「何ですかじゃねぇよ。それより、何で男が嫌いなのにこんな所に来てるんだよ」
その事かあ。
私だって本当は、行きたくなかったよ。
でも、詩織が……
「詩織が無理やり連れて来て」
私は、正直に言った。
「じゃあ、帰れば」
何? こいつ。
私だって本当は、来たくないのに我慢して来たのに……
こいつ、憎たらしい。
口は、悪いし性格も悪い。
もう、本当に最悪……
もう、こいつといるのも限界……
「じゃあ、帰るよ。私だって本当は、行きたくなかったんだから。詩織、悪いけど私先帰るから」
詩織と光輝君は、驚いてる。
「ちょっ……愛歌」
「愛歌ちゃん、待って。全ては、勇輝が悪いから」
詩織と光輝君は、私に気を使ってる。
「何で俺のせいなんだよ。事実を言っただけだろ」
っと勇輝君が言った。
本当に腹が立つ。
こいつともう二度と会いたくない。
「ごめん。もう、帰るから」
私は、最後にその一言言って部屋を出た。