写真嫌いと男嫌いの私がモデル?

「おい」

さっきから私が無視しても何度も声かけて来る。

お願いだから声かけないでよ……。

「お前、さっきから俺が何度も呼んでるんのに無視するとは、いい度胸だな」

勇輝君は、私が無視したから怒ってる。

そりゃー。怒るのは、分かるけど……

でも、やっぱり怖い……

でも、ここでまた無視したら余計怒るよね?

「何ですか……?」

私は、怖くてつい敬語になった。

「何ですかじゃねぇよ。それより、何で男が嫌いなのにこんな所に来てるんだよ」

その事かあ。

私だって本当は、行きたくなかったよ。

でも、詩織が……

「詩織が無理やり連れて来て」

私は、正直に言った。

「じゃあ、帰れば」

何? こいつ。

私だって本当は、来たくないのに我慢して来たのに……

こいつ、憎たらしい。

口は、悪いし性格も悪い。

もう、本当に最悪……

もう、こいつといるのも限界……

「じゃあ、帰るよ。私だって本当は、行きたくなかったんだから。詩織、悪いけど私先帰るから」

詩織と光輝君は、驚いてる。

「ちょっ……愛歌」

「愛歌ちゃん、待って。全ては、勇輝が悪いから」

詩織と光輝君は、私に気を使ってる。

「何で俺のせいなんだよ。事実を言っただけだろ」

っと勇輝君が言った。

本当に腹が立つ。

こいつともう二度と会いたくない。

「ごめん。もう、帰るから」

私は、最後にその一言言って部屋を出た。
< 13 / 285 >

この作品をシェア

pagetop